こんなお悩みはありませんか?
- 「新しい事務所を開くけれど、ネットやパソコンの環境をどう整えたらいいかわからない」
- 「配線がぐちゃぐちゃで、どの機械が何をしているのかさっぱり不明」
- 「トラブルが起きにくく、無駄なお金がかからない『標準的なセット』を知りたい」
専門のIT担当者がいない小さなオフィスや店舗では、ネット環境を整えるだけでも一苦労ですよね。
電器屋さんやネット回線の営業マンに言われるがままに揃えていくと、無駄に高い買い物になってしまったり、逆にトラブルだらけの環境になってしまったりします。
この記事では、難しい専門知識がなくても真似できる、小規模オフィス(社員数数名〜20名程度)に最適な「IT環境の標準構成テンプレート」を、わかりやすく解説します!
これだけ覚えればOK!IT環境を支える5つの主役
まずは、オフィスのIT環境を作るために必要な主要な機械(デバイス)の役割を、身近なものに例えてご紹介します。
- ルーター(交通整理の司令塔)
外の世界(インターネット)とオフィス内のネットワークをつなぎ、送られてくるデータが迷子にならないように交通整理をするリーダーです。
これがないと、みんなで同時にネットを使うことができません。 - スイッチ / ハブ(LANケーブルの延長タップ)
電気の「たこ足配線タップ」のようなものです。
ルーターから伸びるネットワーク用の線(LANケーブル)の差し込み口を増やし、たくさんのパソコンを有線でつなげるようにします。 - Wi-Fiアクセスポイント(無線電波のアンテナ)
ノートパソコンやスマートフォンを、コードなし(無線)でネットにつなぐためのアンテナです。
(家庭用のルーターなどでは、司令塔とアンテナが最初から1つの箱に合体しているものが多いです) - NAS(みんなで使うデータの整理棚)
オフィスのみんなで共有する写真やファイルをしまっておく、デジタル上の共同クローゼットです。
外付けのハードディスク(保存機械)と違い、ネットワークを経由して全員のパソコンから同時に中身を見たり編集したりできます。 - VPN(暗号化された秘密のトンネル)
外からオフィスのネットワークへ安全につなぐための技術です。
自宅や出張先からオフィスの共有フォルダーにアクセスするときに、まるで「自分専用の暗号化された秘密のトンネル」を通るようにして、第三者にデータを盗み見られるのを防ぎます。
また、これらのネットワークにつながる機器には、「IPアドレス(ネットワーク上の部屋番号・住所)」という番号が割り当てられます。
これがあるおかげで、司令塔(ルーター)は迷わずに正しい宛先へデータを届けることができるのです。
小規模オフィスのIT環境「標準構成テンプレート」
それでは、小規模オフィスにおすすめの具体的な組み合わせ(標準構成)を見ていきましょう。
① インターネット回線とプロバイダー(水道と蛇口)
インターネットは、電気や水道と同じくらい重要なインフラです。
最も安定していて大容量のデータをやり取りできる「光回線」を契約しましょう。
② ルーター(交通整理の司令塔)
オフィスの入り口に置くルーターは、家庭用ではなく「ビジネス用(または小規模オフィス向け)」と表記されたものを選びます。
接続する機器(パソコンやスマホ、複合機など)の数が15台〜20台を超えても、交通整理が滞らずにサクサク通信できるためです。
③ スイッチングハブ(LANケーブルの延長タップ)
デスクトップパソコンや、大きな印刷機(複合機)、後述する「データの整理棚(NAS)」などは、通信の安定性を一番に考えて「有線LANケーブル」で直接つなぎます。
この配線をまとめるために、金属製で壊れにくいスイッチングハブ(8ポートや16ポートのもの)を設置します。
④ Wi-Fi(無線電波のアンテナ)
ノートパソコンやスマホ、タブレット用にはWi-Fi環境を作ります。
店舗やオフィスの場合は、スタッフが仕事で使うためのWi-Fiと、お客様が使うための「ゲスト用Wi-Fi」をきっちり分けることができる機能(ゲストポート機能)がついたものを選びましょう。
これにより、お客様のスマホから社内の大事な書類が見えてしまうようなセキュリティ事故を防げます。
⑤ NAS(みんなで使うデータの整理棚)
ファイルの保存場所として、パソコンの中に保存するのではなく、NASを1台導入してネットワーク上で共有します。
万が一、誰かのパソコンが壊れてもデータが消えないように、自動で中身を2重にバックアップ(複製)してくれる仕組み(RAID機能など)を持ったものが標準的です。
【重要】悪質なITサポートや高額リース契約の罠に注意!
IT環境を整えようとすると、どこからともなく「ネットを安くします」「オフィスのセキュリティ対策をまとめてサポートします」という営業の電話や訪問がやってきます。
ここで絶対に知っておいてほしい非常に重要なルールがあります。
「事業者契約(法人名義や個人事業主としての契約)は、クーリングオフ(無条件で契約をなかったことにできる制度)の対象外」です。
個人の買い物であれば、「やっぱりやめた」と解約できますが、ビジネス用の契約にはこの保護ルールが適用されません。
悪質な営業マンは、安価なルーターやセキュリティ機器(UTMなど)、ホームページ制作などを「月々わずか1万円のリースだからお得ですよ」と勧めてきます。
しかし、これは5〜7年といった長期の「リース契約(途中で絶対に解約できない分割の買い取り契約)」であることがほとんどです。
総額にすると数十万円〜100万円以上もの高額な支払い義務を負うことになります。
オフィスのIT環境は、家電量販店で数万円程度の市販品を購入したり、信頼できる大手の通信会社に直接相談したりすれば、非常に安価かつ安全に作ることができます。
怪しい業者の甘い言葉には絶対に耳を貸さないようにしましょう。
今すぐできるアクション
オフィスのIT環境をシンプルで安全な「標準テンプレート」に近づけるために、まずは現状を知ることから始めましょう。
- オフィスにある「インターネットの機械が置いてある場所」に行く
- どんな機械(ルーターやハブなど)が何台あるか、ノートにメモするかスマホで写真を撮る
- 契約しているインターネット回線の会社名が書かれた書類を探し、どこにあるか確認する
これらを整理するだけで、余計な機械が混ざっていないか、何にお金を払っているのかが見えるようになります。
ぜひ最初の一歩を踏み出してみてください!




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