大切な会議の最中に、突然画面がフリーズして焦る…
「執務室ではネットがサクサク繋がるのに、会議室に入るとWi-Fiが弱くなる…」
「オンライン会議の途中で画面が固まったり、音声が途切れたりして気まずい思いをした…」
オフィスの会議室は、大事な打ち合わせやオンライン会議が行われる重要な場所です。
それなのに、なぜか「会議室だけWi-Fiが弱い」というトラブルは非常に多く発生します。
この記事では、ITの知識がなくても大丈夫!会議室のWi-Fiトラブルを最短で解決するためのロードマップをご紹介します。
この記事のポイント(要約)
- 会議室のWi-Fiが弱い原因は3つ: ルーターからの「距離」、壁やドアによる「電波ブロック」、人間(水分)の「密集」です。
- 対策は3つのレベルで検討: 費用ゼロの「ルーター移動」、数千円の「中継器設置」、最も確実な「有線LAN配線」があります。
- 高額なリース契約には注意: ビジネス契約はクーリングオフ対象外なので、強引なセールスには乗らずに身近な手段から試しましょう。
なぜ?会議室のWi-Fiが弱くなる3つの理由
解決策を考える前に、まずは原因を知っておきましょう。
会議室の電波が弱くなる理由は、主に以下の3つです。
1. 「交通整理の司令塔(ルーター)」から遠すぎる
オフィス全体のネット環境を管理する「交通整理の司令塔(ルーター)」が、会議室から遠い場所に置かれていませんか?
Wi-Fiの電波は、ルーターから離れれば離れるほど弱くなってしまいます。
2. 厚い壁やドアが電波をブロックしている
Wi-Fiの電波は、壁やドアを通り抜けるたびに弱くなります。
特に、会議室によく使われる「鉄製の重いドア」「防音仕様の厚い壁」「ガラス窓」などは、電波を跳ね返したり吸収したりする天敵です。
ドアを閉めた途端にWi-Fiが繋がらなくなるのはこのためです。
私たちのサポート現場でも、「会議室をおしゃれなガラス扉にリフォームした途端にWi-Fiがほとんど届かなくなった」というご相談を実際にいただいたことがあります。
ガラスや鉄製のドアは、見た目以上に電波を強力に遮断してしまうのです。
3. 会議室に人が密集するから
電波は「水分」に吸収されやすい性質を持っています。
実は、人間の体も約60%が水分でできています。
そのため、会議室に多くの人が集まると、それだけで電波が遮られやすくなり、ネットが不安定になります。
状態に合わせた最短解決ルート
Wi-Fiの弱さを解決するには、以下の3つのアプローチがあります。
状況に合わせて選んでみましょう。
まずは、それぞれの対策にかかる費用や難易度、効果をまとめた比較表をご覧ください。
| 対策(レベル) | 概算費用 | 難易度 | 効果(安定性) | おすすめの状況 |
|---|---|---|---|---|
| ルーターの位置見直し (レベル1) | 0円 | ★☆☆(かんたん) | ★★☆(環境による) | ルーターを動かすスペースがある場合 |
| Wi-Fi中継器の設置 (レベル2) | 約3,000円〜8,000円 | ★★☆(普通) | ★★★★☆(壁の障害物に有効) | ルーターと会議室の距離が遠い場合 |
| 会議室までの有線LAN配線 (レベル3) | 約5,000円〜(工事・機器代) | ★★★(やや難しい) | ★★★★★(最も確実) | Web会議で絶対に接続を切りたくない場合 |
それでは、各アプローチの詳細を解説します。
レベル1:【費用ゼロ】ルーターの位置を見直す
もし可能なら、「交通整理の司令塔(ルーター)」の位置を会議室に少し近づけるか、見通しの良い高い場所(棚の上など)に移動させてみましょう。
床に直置きしている場合は、机や棚の上に置くだけで電波の飛び方が大きく変わり、会議室まで届くようになることがあります。
レベル2:【数千円〜】「Wi-Fi中継器」を設置する
ルーターを移動できない場合は、ルーターと会議室の「中間地点」に中継器(ちゅうけいき)という小さな機械をコンセントに挿して設置します。
中継器がルーターからの電波をキャッチし、そこからさらに会議室に向けて電波を「バトンパス」してくれるため、壁や距離の問題をクリアできます。
レベル3:【確実性No.1】会議室まで有線LANを引く
オンライン会議で絶対に接続を切りたくない場合は、会議室まで有線LANケーブルを引っ張ってくるのが最も確実な解決策です。
もしルーターの接続口(差し込み口)が足りない場合は、「LANケーブルの延長タップ(スイッチングハブ)」を使って差し込み口を増やします。
会議室まで引いた有線LANケーブルの先に「アクセスポイント」と呼ばれるWi-Fi電波を飛ばす機械を取り付ければ、会議室の中に専用の強力なWi-Fiエリアを作ることができます。
【要注意】不要な高額リース契約に気をつけて!
会議室の電波を改善したいと考えたとき、ネットで検索して出てきた業者に相談したり、飛び込みの営業マンの話に乗ったりすることはお勧めしません。
「オフィス全体のネットワーク工事をしないと治らない」「今のルーターは古いので、月々数万円のサポート付きで新しい機器をリースしましょう」といった、強引なセールスを受けるリスクがあるからです。
ここで、身を守るための最も重要なルールを覚えておいてください。
「事業者契約(法人名義や個人事業主としての契約)は、クーリングオフ(無条件で解約できるルール)の対象外」です。
個人の買い物なら「やっぱり解約する」とクーリングオフ(無条件解約)ができますが、ビジネス用の契約にはこのルールが適用されません。
強引な営業マンに勧められるまま、高額なルーターやセキュリティ機器、ITサポートなどを何年もの「リース契約」で結んでしまうと、途中で解約できず、何十万円もの支払いが残ってしまうトラブルが多発しています。
数千円の中継器を1台置くだけで直るかもしれないトラブルに対して、何十万円もするようなリース契約を結ぶ必要はまったくありません。
まずは家電量販店やネット通販で手に入る中継器などを試すか、信頼できる身近なIT担当者に相談しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 会議室にWi-Fi中継器を置けば、ネットは速くなりますか?
A. 中継器は「電波の届く範囲を広げる」ための機械です。そのため、元のインターネット回線の速度自体を速くすることはできません。元の回線が遅い場合や、中継器を置く場所の電波が極端に弱い場合は、改善効果が薄いことがあります。
Q. 市販のWi-Fi中継器は、オフィスにあるルーターとも接続できますか?
A. 基本的に、異なるメーカーのルーターと中継器であっても接続可能です(多くの機器に搭載されている「WPSボタン」などで簡単に接続設定ができます)。ただし、オフィス向けの特殊なセキュリティ設定がされているルーターの場合は、手動での設定や専門知識が必要になることがあります。
まとめ
会議室のWi-Fiが弱いからといって、焦って高額な工事や機器のリース契約を結ぶ必要はまったくありません。
まずはルーターの位置を調整したり、数千円の中継器を導入したりといった、手軽で効果的な方法から試してみましょう。
今すぐできるアクション
まずは、会議室の電波が本当に壁やドアで遮られているのかを確認してみましょう!
- 会議室のドアを「開けた状態」で、スマホのWi-Fiマーク(アンテナ)を確認する
- 次に, ドアを「しっかり閉めた状態」にして、Wi-Fiマークが減るか確認する
もしドアを閉めたときにWi-Fiマークが減るなら、原因はドアや壁による電波ブロックです。
その場合は、ドアのすぐ外の廊下などに「Wi-Fi中継器」を設置することを検討してみてくださいね!




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